1.オイルマッサージ 頭皮の油分量や髪質にかかわらず、オイルマッサージはどんな方にでもお勧めです。
オイルマッサージは、頭皮の血行を促し、毛根を刺激し、老廃物の排泄を高めます。丈夫で美しい髪を育てるよう、頭皮の状態を改善してくれます。また、頭部の筋肉や神経の緊張を解きほぐし、精神を安定させるので、睡眠の質を高める効果もあります。頭皮の改善をしたい方は週に2〜4回、頭皮の老化を防ぎたい方は週に1回は、行いましょう。
〈方法〉
髪が乾いているときに行います。
オイルを人肌くらいに温めてから使うと効果が高まります。
1)適量のオイルを手に取り、指先で頭皮にまんべんなくつけます。
2)マッサージします。(指先で円を描いたり、揉んだり、はじいたり、気持ちいい程度に)
3)髪が傷んでいる場合は、ほんの少量のオイルを両手のひらに取り、髪になじませます。
4)蒸しタオルで包んで、20〜30分待ちます。
5)シャンプーします。(このとき、ハーブパウダーで洗うとさらに効果が高まります)
〈オイルは何を使いますか?〉
髪質や頭皮の状態によって選びます。
オイルは低温か常温で圧搾された添加物の入っていない新鮮で、自然なものを選んで下さい。
● セサミオイル :
アーユルヴェーダでは最も優れた頭皮マッサージのオイルといわれています。市販の太白ごま油を一度100度以上に熱して冷ましたものを使用します。頭皮の老化を防ぎ、髪を若返らせるといわれています。
● スウィートアーモンドオイル :
頭皮を柔らかくし、乾燥を防いで保護します。敏感でかゆみがあるような頭皮を優しく癒してくれます。
● ココナッツオイル :
冷却作用があるので、熱いときやほてりがある時のマッサージに向いています。24℃で溶けるため、冬は固まっています。(固まらない物は精製されています)
● ホホバオイル :
ヘアパックとして、髪のみに使用します。ホホバは髪にツヤを与え、保護します。頭皮には、人によっては毛穴をつまらせてしまうことがあるので、常用は避けます。ワックスに属し、低温で固まります。
〈特別なマッサージオイル〉
● アロマテラピーで...
オイルにアロマテラピー用のエッセンシャルオイルを加えます。
オイル5mlにエッセンシャルオイル1滴、頭皮の状態や香りで選びます。
ふけ:クラリセージ、シダーウッド、ティートゥリー
脂性:イランイラン、サイプレス、ゼラニウム、ジュニパー
乾燥:サンダルウッド、カモミール、ネロリ、ローズ
脱毛:イランイラン、クラリセージ、パチュリー、ローズマリー
※ エッセンシャルオイルには皮膚を刺激する物や、妊娠中に使用できないものもあります。購入の際には、注意して下さい。
● アーユルヴェーダで...
インド伝承医学アーユルヴェーダでは、頭皮や髪の老化を防ぎ、若返らせるオイルやハーブの使用方法が古代から受け継がれています。アーユルヴェーダで髪や頭皮に使用する薬用オイルは、アムラ、ブランミー、ブリンガラージ、ジャスワンドなど髪や頭皮に有効なハーブの薬効成分を、特殊な製法でベースとなる植物油にしみ込ませてあります。
2.ハーブでオイルを落とす
シャンプー剤で落とすことも出来ますが、やっぱり髪と頭皮にいいハーブを使ったほうがさらに効果的ですし、気持ちがいいです。
〈方法〉
ハーブのパウダー20〜25gを容器に入れて、100〜180mlの水で溶かします。これを、シャンプー剤のように、頭皮や髪につけて洗います。先細のノズルがついている容器があると便利です。よく振って頭皮や髪につけます。シカカイやリタが入っていると少し泡立ちます。(ミキサーで攪拌するとムース状になりとても使いやすくなります)
〈自分に合ったハーブを選ぶ〉
マッサージしたオイルを落とす場合には、シカカイ、アムラ、リタをベースにして、その他に自分の頭皮や髪の状態に合ったハーブをブレンドすることができます。工夫してみて下さい。
例)シカカイパウダー12g、アムラパウダー5g、リタパウダー3g、カチュールスガンディ5gなど
〈オリジナルを楽しんで!〉
髪の長さや髪質、頭皮の状態によって、また、使うハーブの種類やブレンドする量を少し変えただけで、仕上がりの感触が違ってきます。いろいろ試して、自分に合ったオリジナルのトリートメント方法を見つけて下さい。
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